古い電子部品が好きです。廃墟、廃屋、古銭などの属性もあります。気になるものは「ですしね」、「<その…」/「まったくその通り」や、ウインドウズプログラムのメニューにアクセラレータキーがついてない事などです。おおらかで人懐っこい性格ですが宗教上の理由で隠しています。
ちょっと前に B612 ってカメラアプリが流行っていました。
B+三桁の数字と言われると、自分としてはどうもトランジスタにあてはめたくなります。
2SB612 ってどんなだろうと検索したら TO-3 パッケージのパワートランジスタでした。はー女子高生強いの使ってんなぁ~と思ったわけです。さすがにそれはサッブイと思ったのでツイットしませんでしたけど、でも結局書いちゃったよ。
で、この 2SB612 というトランジスタが実在するんだ、こういう姿してるんだ、と知ったのがここです。
http://www.electro-nic.jp/%E6%97%A5%E7%AB%8B-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%82%BF-2sb612/
ニック電子というパーツショップ。冷やかし程度にトランジスタのページを見てみると「ウオーッこれは明らかにゲルマニウムトランジスタや!」ってチューブタイプのものが出てきます。よくよく見てみると、これは…ほぼすべて旧型では…と。TO-92 の姿を一つ二つ探せるかどうかの取り揃え(言いすぎました)。サーバルちゃんでいうと耳がぴょこぴょこ動く感じです。
ほかにも
・税込み表示 → ◎
・NEWBIE GO HOME!! なボタンとか UI なし → ◎
・価格 → 〇
・写真添付率 → 〇
と、かなり好感度高し。初めてのところなので不安もありましたが注文してみました。
佐川運輸での配送でしたが今回はきれいに運んでくれてありがとうございました。
で以下獺祭* です。内容は無いです。
* 酒飲まんのでクイズで知りました。カワウソが戦利品を広げ並べる習性。
ノーマーク品。のっぺらぼうなのはノーマークというんだね。CH340 のに出会いました。
2SA564-P
フォントが特殊で某焼きチョコ菓子のようなモールド。そしてこの謎の変形三菱マークですよ。これは松下のロゴ。なんかここには歴史がある気がする。これものすごくよいです。下にもうちょっと添えておきます。
2SA493-GR
シルクハットのトランジスタ。持ってなかったので手に入ってよかったです。TO-98 って言うんですね~
2SC380-Y
2SA493 とコンプリじゃないけど 2SC のシルクハットも。
2SA701F
ザ・なんじゃこりゃパッケ。金ピカの足。でもちゃんと D の形してる。
https://www.minor-audio.com/data/2SA/2SA0701-0800.htm
2SC907HD
パッケージは TO-18。日立のマークですわ。
2SA202D
2SB186
"はーっ また表紙に騙された"
↑これ見て期待しました 製造初期はこうだったのかなぁ。まぁ騒ぐほどの事じゃないので別にいいです。ちょっと残念ですけどね。ちょっとだけ微細な残念みのパーティクルここに極まれりですけどね。パッケージは TO-1。ということは 2SA202 も大きさ同じなので TO-1 ということじゃ。
2SA498-Y
パッケージは TO-5。
2SA1120-O
裏が見たこと無い作り。メタルかと思いきや褐色のところも樹脂でした。TO-126。
2SA1441-K
これは大好物の TO-220 ですなと思ったら SOT186 ですってイヤーン。
今回入手した観賞用部品は以上です。
で??? ことの発端の 2SB612 は??? と思われるかもしれません。ネタで記事上げるからには 2SB612 で落とすのが筋です。が、怖気づきました。だって~ 500 円あったらちゃんと使える欲しい素子買えるんだも~ん
・観賞用部品のマイルール:がんばらない
コレクタァになるにはそれなりの覚悟といろいろなものが必要になるわけですよ。ワイにはその覚悟なんてなかったんや… ゆる~く自分が満足できる範囲で楽しむんじゃ…
てことで手持ちの部品の写真を載せますね。
観賞用部品の趣味は、西島無線というパーツショップから始まりました。このお店は残念ながら少し前に閉店してしまいました。電気趣味を始めるにあたりそろえたテスタ CD732 やブレッドボード EIC-803 などなど、いつも使っているものを見るたびに西島無線の事を思い出すにゃんともいえぬこの独特な喪失感。こういう類のポルノが好きだと生きてる時間が長いほど楽しいんですよね。わからぬか、よいのじゃ。それもまた人間なのじゃ。
2SB164
ひまわり放熱フィンがついてて可愛い。お店の部品棚あさってて目についたこやつ。棚に一個しかなかった。魔性の小悪魔トランジスタです。必要ではない無駄なものを買うも「これは無駄じゃない!」と主張するような人間にこいつがさせたわけです。感慨深い。
ベースがケースに接続されているそう。アロイ型(合金接合形)。昭和 30 年代後半の文字がある。いいね。いろいろないいねがあるけどこれは古いいねだ。パッケージはおそらく TO-5。
2SA155
ゲルマニウムトランジスタ。情報少ない。ここを見るもパッケージが分からぬ。
2SA167
菱形の NEC は中期ロットかな? 黒いボデーがよいよね。
3SK38A
「K」。そう、MOSFET です。四本足あるので慣例の (足の数-1)S? という型番です。これは良いですね。
ハイ、以上が今のところのマイ・コレクション・オブ・古い(かどうかわからんけど)電子部品でした。
<20180218>パッケージについて
NXP 社が、数あるパッケージの資料というか規格っぽいを公開してくれていますね。でも TO-220 で検索するとヒットしないのです。同じパッケージでも EIAJ 規格と海外の規格で名前が異なるっぽく、自分が把握するにはちょっと時間かかりそうです。
http://www.chip1stop.com/tutorialContents.do?page=046
こうして一覧してくれているのを眺めてるの楽しいです。
あとついでなのでもう一個。ニック電子でのお買い物は全部無駄な買い物したわけではなく、使うつもりで買ったのがあります。
LFA50F-48-J1Y
COSEL 製。出力 DC 48V、1.1A な 50W 級。長期在庫品とのことで投げ売りだったので買ってみました。24V 以上の電源って扱いにくいし必要はないけど探すと無くて。必要になった時どうしようと昇圧とか練習してたんですけど、良さそうなのが手に入って助かりました。使えるとは思いますがまだ電源入れてません。ヒューズがスローブローなので切れたらちょーめんどくさそうな(部品無い)ので万全の態勢で慎重にやりたいと思います。
この基板の裏、すごい事になっている。著作権アレなんで写真載せられませんが、チップ抵抗が 8 パラとか 5 直とかちらほら。力技で作られてるような。許容損失のためだろうと読むけど、どこか人間の温かみを感じた(?)
昔のビデオデッキよりはマシだけどフラックスが除去されてなくて若干ヌトる。
良き日に動いてくれたまへ。
<20190318> 秋月では売り切れになったようです。
<20180218> なんだよ秋月で売ってるのかよ~と気が楽になったので通電してみました。IDE の電源ケーブルは耐圧 300V ですし圧着端子なのでいけるでしょう、ということで電圧を調節してみる。
ボード上右上にかすかに見えるでしょうか、青い半固定抵抗があってこれで出力電圧を調節できます。38~50 DCV ってとこです。LM317 で最低 1.25V 出そうとするなら耐圧ギリギリであぶなっかしい。
数センチそばに電子負荷回路があります。こいつがほんとに 1.1A 取れるか負荷実験できるんですけど、試せるんですけど、まぁおそらく大丈夫でしょう。余計な事して壊すのあほくさいので!( ˘ω˘ )
電流制限回路を作って、手持ちの 50W LED を全力で点してみるのもいいかもしれませんね(それくらいしかまともな使い道思いつかない)。
さて。では松下の旧ロゴを見て回りましょうか。
2SD1326。(もちろん)ディスコンです。
National の古い充電器の基板を開けてみるとそれは実に大量の三角形が…!!!
半導体はもっちろん松下製。
2SK808 もすへも松下製です。Vth が 1~5V とばらつきが多いみたいですね。
シルク印刷にも。いやー、粋ですなぁ。
これとは別に SHARP のテレビを分解した時にとった電源スイッチに松下のロゴが…!
三角形はヒトの心理的に安心感や安定感を感じやすい図形です。かっこいいロゴだと思います。
以上、松下の旧ロゴ展示コーナーでした。
余談
ツイッターで知ったんですけど、緑色のトランジスタは PNP 型** だそうです。古いポータブルテレビに使われていて少し気になっていました。
** それを知ってから検索すると某顔が避けられるこの不条理。
そういう情報を頭に入れていると、色違いの半導体は…、と短絡してしまうのが自分です。
SOT-23 パッケージのトランジスタ、茶色いのは PNP かなぁと思うわけです。思っただけです。シルクを見ると QR?となっています。なんでしょうねこれ。
これは別の話ですが、中国のガラエポユニバーサル基板。そろそろ全部秋月でそろえても良いかなと思うんですけどまだ 2.54 mm ピッチは中国頼みですね。
町の部品屋で買った紙フェノールのユニバーサル基板、一枚で 453 円ってシールがあります(であるから何までは言いません)。
レジストが青色で珍しい!というだけでゲットしたものです。建前は一応「一度ガラス基板使うと二度と紙フェノールには戻れない!」です。
青でも緑でもないのはついでなので一緒に写しました。
工作してて「両面だから不便した」ということが何度かありますので当面は片面でいいかなと思い、ある程度補充しました。
あ、でも 1.27 mm ピッチ のはいまのところ秋月取り扱いの picotec 社一択ですね。検索してみると中国の会社らしいです。良いもの作るメーカーですね。
ハイ。終わりです。最後までお疲れ様でした。素晴らしい構文能力でしたね。部品好きな人がちょっとでも楽しんでいただけたならs、…いやこのレベルじゃ部品好きに失礼か…
型番の検索は乗り物関連と鉢合わせになりますね。ほんと構文すごいな。獺祭ページだからいいよね。うん。
ではまた近いうちに。