2021年7月15日木曜日

Krita で Python スクリプトやってみた

<2022/09/19> Krita 5 (UTF-8 対応 Python) でバグる。続編をご覧。

 今回の話は Krita と Python。両方とも初めて取り上げます。
Krita はもう 4 年くらい使わせていただいておりますのかな、HSY カラーセレクタがついていて最高のお絵かきソフトです。
このブログは電気用でしたがなんでもいいから更新してみようと思いました。電気趣味は間欠泉のようなものでエネルギーがたまらないとやらないんだなという事が分かったような違うような。電源作ろう 1 日目!で音沙汰なくなるのネタかな?


俺どうせ形式ばった数値のファイル名しかつけねぇんだよなー!

あーあ!誰か新規ドキュメントを Ctrl+S で勝手に名前つけて保存してくれるスクリプト書いてくんねーかなー!


# coding: cp932
# coding: -*- cp932 -*-
## ウインドウズ問題。参考 http://web.wakayama-u.ac.jp/~kazama/lab/python/i18n.html

# Krita Version: 4.4.5

import os;
import datetime;
## 日時およびフォーマットの参考 https://www.tech-teacher.jp/blog/python-datetime/

filepath=  "C:/<パス>/今月の KRITA 絵/";
doc =  Krita.instance().activeDocument();
if doc is not None:
    if doc.fileName()== '' :
        """s= datetime.datetime.now().strftime("%y%m%d-%H%M.kra");
        autoNamed= os.path.join( filepath, s );
        if os.path.isfile( autoNamed ):"""
        # 規則変更。ミリ秒を使う事で既存チェックを省略。
        s= datetime.datetime.now().strftime( "%y%m%d-%H%M_%f.kra" );
        autoNamed= os.path.join( filepath, s );
        print( autoNamed );
        doc.setFileName( autoNamed );
        doc.saveAs( autoNamed );
    else:
        print( "overwrite" );
        doc.save();
else:
    print( "no document" );


…ってな感じでいちおう書けました。

filepath で指定したパスへ、「yymmdd-HHMM_ミリ秒.kra」というオレオレ命名規則で保存します。新規作成した絵を Ctrl+S で (SaveAs ダイアログを迂回して) 保存します。

メモ: 一応言葉でも書いておきます。4.4.5 において、saveAs では doc.fileName が設定されません。setFileName というメソッドがあることから推測できるようにおそらく仕様だと思います。上記のようにしてアプリケーション上の保存の挙動と今は同じになっていますが、将来変わる可能性があります。

今回の話題はルールを自動化するぞ!というところから発生しているので、我是最高的規則也と思っている管理規則も言います。保存先は %今月の絵% じゃなくて '今月の絵' フォルダです。今月が終わったらそのフォルダに先月の文字列を名づけします。1 年間に 12 回の手間がありますが、保存先を固定する方がマシーンフレンドリィです。どこまで自動化するかの線引きはこの辺までにしています。ファイルコピーが手動なので、フォルダリネームも手作業です。あんまり忘れたり突き放しすぎるのは僕にとって良い影響を与えないのでわざとそうしているような怠惰なような。趣味といっていいかも。

これを AutoSaver.py みたいな名前で shell:appdata\krita\pykrita などに保存して、Ten Scripters というプラグインに割り当てます。あとは Krita オプションのショートカットから Ctrl+S を割り当ててやります。これで Ctrl+S が自動化されます。長文生成して気づきましたが AutoSaver じゃなくて AutoNamer っぽい。

今後の課題は、Ten Scripters が実行後に「スクリプトを実行しました」というダイアログを必ず出すのでちょっとアレです。「構想は良かったんだけどなー」感がぬぐい切れません。プラグインがダイアログ抑制オプションを実装することを夢見るか、スクリプトじゃなくプラグインを書くためにまた勉強を続けるかのどちらかです。
2021-08-25: Krita5 Beta1 でダイアログ出さなくなったようです。やったね!

Python 書いたことがなかったけど if 文とかなんだよそれっていうのをチマチマ調べてなんとかなるくらいインターネットには手厚い加護がありました ty

2021年1月31日日曜日

電源作る 1日目

 今、電源がありません。電気ができません。
電子工作 Tips: 作ってから壊そう

前回作った CC / CV 電源はノイズばらまきマシーンでした。
DC-DC コンバータモジュールのまったく規制されていない電磁波が気になっていろいろやって、本日分解しました。短い人生だったね。

ノイズに関して色々調べて「ねぇねぇ、そもそもノイズって何だと思う?」っていうクイズになっててやりたいことと関係ないので保留することにしました。そこは沼でした。

ノイズのことは気になります。もっと知りたいです。
しかしいま一番やりたいことはアナログ IC の波形をオシロで眺める事です。
そのためにまずシリーズドロッパ式の電源が欲しい。

COMING SOON...

ということで始めました。適度な重さがあってわくわくしちゃった。
やっぱりシリーズ電源は必要だ。僕には必要だ。シリーズ電源の用途が分かったので欲しくなってしまいました。

今回のはモジュールを使わずに全部自前で作る!!ぞ!!
この電源は気に入りたいな~ 使うの楽しみだな~

でも回路が完成して組み込んでもオシロが良いって言わなければ作り直しなので。
完成はいつの日になることやら。怪我とひっかき傷には気を付けて。

電子工作 Tips: 工作中はテープ貼っておくといいことがあるかも☆

エッ?!現代人ってもうこういうことしないんですか… 箱が凹んでいたので☆1です

余談

 昔の文章なに書いてるのかわかんなくて怖い もっと賢くなりたい

2021年1月25日月曜日

共立の VFD

 共立ではじめてお買い物しました。

特価のラインナップに VFD (FIP10B13A-DJK) が。220 円。
簡易説明書が閲覧可能だったので見てみると、電源電圧は DC 24 V とあります。てっきり AC 240 V とかでイヤーンだとばかり思っていました。
VFD はまったく知らないですが、値段も相まってすごく興味が出ました。製造技術・歴史や原理の解説は Wikipedia に譲ります。真空管の一種なんですねー。

まだ電気していなかった頃、古いビデオデッキなどの機器から取り出した管をたまにドライバで叩いてました。今では Arduino で叩けるようになりました (言わせて)。
管を叩くバカがいるかと怒られそうだけど、これ爪ではじくと澄んだきれいな音がするんですよ。

そろそろ本題に。
まずは添付の資料を読みながらテキトーに電圧を印加しました。

…想像と違う。今まで見てきた機器と何かが違う。右側がなぜか暗い。不良品を疑い 2 本目も試しましたがまったく同じ。
電流を増やすとだんだんと右側も明るくなりますが左側が怖いくらい明るくなるし同時にヒータが赤く輝き始め、これはどうも様子がおかしい。別の方法だなと思いました。

24 V 直流電源に対してヒータの抵抗に 150 Ω / 10 W の指示がありますがそんな都合の良い抵抗は手元にないです。
この時ちょうど CC / CV 実験用電源の試作をしていましたのでそちらでやりました。160 mA 程度に制限して続けますが、最終桁が点灯しないのが気になります。特徴的な 1/2 は表示できないのでしょうか。ジャンクパーツだから明るい左側だけ使えということでしょうか。
「なるほど、安いってそういう事か~」と諦めてヒータの + 側を外したらこれです↓

これは…! あやうく楽器になる所でした。

ヒータから放出されたアレがアレして光ってじわーっと消えてゆく。移ろいゆく儚さ。

ただしこれは + 側で電流を止めた時のみの挙動です。- 側を外すと即座に消灯してしまいます。
PWM が必要なのかと思いました。しかし、印加すると表示は消えてしまいます。電流を止めた時に光るのですから PWM ではありません。
グリッドごとにオンオフするとは書かれていません。ヒータが逆接続なのではと思うけど違いました。

どうもおかしい…製品ってそういう感じだったかなぁ…何が違うのかなぁ…と悩みました。


挙動に差があるのが実は大ヒントなんです。僕には「ヒータはそもそも交流で使うもの」という推理はできませんでした。
参考: https://www.kyohritsu.jp/eclib/WONDERKIT/MANUAL/kpvfdshield.pdf

VFD は管内に電子を飛ばさないことには始まりません。よってヒータの扱いがキモといったところです。幸いなことに制御が必要ないので、電流さえ足りていれば鉄心トランスでも良さそうですね。知りませんが。


オチを言ってしまったのであとは蛇足となります。わからないことは文章がおかしくなったり冗長になりやすいのであまり書きたくないです。

VFD には VFD の作法があるようだとは思ったのでもう一度添付の資料を読むと、ダイナミック点灯とあります。あーそうだそうだ、7 セグと同じく桁ごとに表示しないとならないね!と ↓

ヒィ… 
資料では PNP トランジスタアレイを用いていますが手元に無く、この時点ではたくさん用意できるトランジスタが NPN しかありませんでした。結局のところ電位なんでしょ?と負理論でやってみることに。

スッケチを書いて動くようにしましたが、ダイナミック点灯なので電圧をかけている時間が短いため何も見えなくなりました。
この時もヒータの + 側を外すとじんわり光り、制御信号はちゃんと動作しているのが見えました。

ちゃんとした道具や部品を使っていないのでどこまで正しいのかが分からず、またどこを疑うべきかも不明でだんだん混乱していってしまい、いったんここで挫折しました。
上の画像はさじを投げた時のものです。

ところで秋月の話になりますが、ブレッドボードにブスッとささるメタルクラッド抵抗 1 Ω / 10 W が <D> になっていたのに気づきました。こんなものはデメリットを考えれば必要ではないんです。ブレッドボード痛めますし邪魔ですし、ねじ穴ついてるやつのほうがワット単価安いですしうまくやればもっと使いやすくなります。が、もう気に入ってしまったので仕方なく… 執着心が強いことには気づくのですがどうしようもないですね 賢くなりたい
他にも、気に入っている部品に似たスイッチが新規入荷されたので何だろうと思ったのですが、既存のスイッチが <D> になっておりました。代替品として入荷されたようですがピンピッチが好みではないので欲しくありません。さらに金メッキバインディングポストが次ロットから値上がりするなどで買い込み需要が高まり、都合が良かったのでトランジスタアレイも注文して満を持して実験を再開しました。

でもやっぱり同じ結果でした。PNP とか NPN で違うのだろう、違ってくれと頼むも自分が思った通り「結局のところ電位」なので回路が間違っていなければ動作に問題はありません。確認のためヒータの + 側を外すとやはり明るく全点灯します。

ここでインター・ネットを検索しまして先の情報を見つけ、活路が見えたのでさ~て交流をどうやろうかなと。手元にある 555 タイマーにコンデンサ直列でゲートに in すれば交流になりそうと思ったけどなんか違うかもとおもってやりませんでした。
正負レギュレート電源を使ってオペアンプでバッファ、さらにプッシュプル、必要があればバイアスの調節をすればたぶんできそうと思いますが、もう回路規模が大きすぎて面倒です。

もっと手軽にできる方法がないかなと思ってハムを逆手にとりました。
成功しました。

https://twitter.com/u_ramdac/status/1353384348020400129

メモ: ヒータの下流には nch MOSFET ソース型定電流回路があります。ゲートが同じではないのでプッシュプルにはなっていませんが、似た接続になっています。

実際に目で見るとチラつきがあるので完全には成功していませんが、意味わからん存在だった VFD を定数詰めるレベルまで来れたので今回の体験もエキサイティングでした。動作の感覚がつかめればあとはもう惰性です。それよりもっと難しいのは、この VFD をどう面白く使えるかを考え箱詰めする方かなと思いました。

無駄な買い物 (というか「あぁ…自分のレベルでは動かせないんだ…」という気持ち) にならなくて良かったです!

ではまたいつか。

2021年1月4日月曜日

CC / CV 実験用電源を作った!!

 CC / CV 電源を作りました!

電圧源 - レギュレータ - <負荷回路> - シンク型定電流回路 (電子負荷)!

こんな感じでつなぐだけです!

月札秋幌でした!

さようなら!!


 原理を確かめるために試作したつもりでしたが案外と便利だったのできちんと箱詰めしました。細かいところに目をつむればこの段階でも使えます。

目玉機能

☆ 電圧源は 2.1 mm DC ジャックから供給!

☆ 1.3 ~ 38 V まで昇降圧 & 定電流!

☆ 置き場所に困らない小型!

 XL6009 バックブーストコンバータを使用したコンパクトな電源で、LED を 10 直列にしても点灯可能です。小さくて頼りなさそうですが 500 mA くらいは余裕でとれます。さすがに 20 V 超えると W=RI²=VI なので不利になりますがまぁあんまそのへん使わないのでいいです。

AC-DC アダプタはごろごろ転がっていますし、プラグの加工もさほど難しくなく、端子台プラグなんかもありますのでこういう形も良いかなと思いました。


工作が美しくないのは試作だからです計画性がないからじゃないです。


仕組み

 直列につながれた負荷を流れる電流はどこをとっても同じです。また各負荷にかかる電圧を足し合わせると電源電圧になります。
電流を増やすには電圧を増やしますが抵抗値が高いほど電圧を高くしないと電流が流れません。なのでそれ以上の電圧がかけられないならそれ以上の電流を流すことはできません。

シンク型定電流 電子負荷を作ることは比較的簡単です。なので電子負荷がきちんと動作し、その場に定電圧源があればそこには実験用電源があると言えますし、言わなくてもいいです。

なお、定電流回路を MAX にしておけば原理的には定電圧回路と同じになります。電源の内部抵抗を増減させられる的なニュアンスがありますね。


ほかはとくに書くことありません。本作は原理の試作ですのであまりこだわり (れ) ません。言いたいこともありますが、箱詰めされているのは便利です。写真にも写しましたが鉛蓄電池を電圧源とすることも可能なので、本作に価値を見出すことはできます。

完璧なものは作れないのでね。でも納得のいく電源は作ってみたいですね。

では。

2020年12月30日水曜日

PQ1CZ1 で両電源作った

 部品箱に PQ1CZ1 がありました。
チョッパ式レギュレータなので負の定電圧ができるとのことで、両電源モジュールを作ってみようと思いました。


久しぶりの工作で、ワクワクと不安が入り混じっています。
部品の位置決めに時間がかかりましたが、回路は IC に全部入ってるので説明書通りにインダクタとコンデンサを付ければ出来上がり、のはずです。


負電圧が伸びない

 はんだ付けし終わった基板に目を通してから電源につなぐ。電流計を見ながら徐々に電圧を上げていく。電流計が一瞬振れるがすぐに落ち着く。これはコンデンサへの突入電流。はんだ付けのミスはない。

さて、出力電圧を見てみましょう。
正電圧側は 7.6 V、しかし負電圧側が -1.5 V。

なぜだろうと思ってインダクタを見てみたら規則的な発振があります。IC はちゃんと動作しているので…

あぁこれはフィードバック用の抵抗分圧を逆につけてるんだなと修正。

抵抗分圧の基板側はデータシートを倣って R1= 1 kΩ としました。こうして足を出してやると外付けの抵抗で可変したり微調整したりできます。
このとき使った R2 は 5.1 k で、出力は ほぼ計算通りの値です。

自分用メモ:
R1+=0.999 kΩ、R1-=0.997 kΩ。端子は左から Vin、V+out、R2+、GND、R2-、V-out。

抵抗を付け直して↓

出た! 両電源出た!

ハイ、出来上がりです。
いやー当たり前ですがきちんと部品を付ければちゃんと動作しますね~それではまたいつかどこかで~


と終わるはずもなく。
本当に想定どおりに動作しているでしょうか?
話はもう少し続きます。


負荷テスト

 仕様ではスイッチング電流は最大 1.5 A。このモジュールでそこまで大電流をとろうとは思わないです。しかし抵抗分圧レールスプリッタや TJ7660 と違ってレギュレートされた両電源なので、定格 500 mA くらい出てくれるとうれしいですね。

最初は 10 mA でテスト。

いきなり負電圧側で問題発見! 正電圧側がつられて揺らいでいます。

赤 (1ch) が正電圧、黄色 (2ch) が負電圧

この問題は、入力コンデンサの位置が悪いために起こっています。

チョッパ型スイッチング方式では出力コンデンサが必須となるため、基板上にコンデンサを載せました。ですが入力コンデンサは、例えばブレッドボード上で電源ラインにつければよいと考えていました。

1000 uF を IC のすぐそばにつけてみたところ、この揺らぎは劇的に改善されました。

ここじゃなくてここ (わからん)

「なるべく IC の近くに」ですね。


インダクタの大きさ

 データシートに記載されている回路図 (定数) が正負で異なり、正では 210 uH / 470 uF、負では130 uH / 2200 uF となっていてよくわかりません。大きなインダクタンスが必要ないっぽいので、手元にある 100 uH にしました。

なお、正電圧側では目立ちませんが負電圧側では負側に大きなスパイクが表れます。
チョッパ式の極性反転はそういうものなのかな。

こんな感じで付け外しして試しましたが、結局最初の 100 uH に戻しました。

電流取らないなら可変インダクタもありかなと思いましたが今回はやりませんでした。理想的な波形が分からないと意味がないです。

知らないこと、分かりたいことだらけです。


平滑チョークコイル

 Vin 13 V、Vout± 10 V、負荷電流 -100 mA での両電源の波形。

だいぶまともに動作するようになりました。なにせ入力コンデンサの効果が絶大でした。
しかし、見てわかる通りスパイクが大きいのが気になります。

DC-DC コンバータ回路では出力の末端あたりに直列に挿入されたインダクタ (平滑チョークコイル) があります。これをやってみましょう。

ブレッドボード上の出力に 10 uH のインダクタを直列につないでみると以下のような波形になりました。

左 (背景) が無負荷時、右下が負荷時

-250 mV のスパイクが -60~-20 mV にまで縮んだので改善されていると言えるでしょう。

ただ、GND 側にも少し振れるようになってしまいました。インダクタを 1 mH にしたときも GND 側に大きく振れました。ということはチョークコイルのインダクタンスが大きすぎるのかなと思います。


お楽しみタイム

 さぁ、前に作った電子負荷を使って正電圧側をいじめてみましょう!

* 電子負荷にはモニタをつけようと思っていたのですがやらずじまい… 蓋を開けて直接 電流検出抵抗の電圧を見ます。

1 A 出ることは出るみたいです。LED 用とかテキトーな用途なら良いですがこの波形を知っていたら使う場所は限られてきます。
電源と名乗るには少し頼りないですが、しかしながら DC-DC コンバータモジュールってこういうものな気がします。100 円そこらの電子工作用のやつ (いやこういうこと言わないほうがいいな…)。

負荷をかけて重くしていくとキーン↗という音が聞こえてきてかっこいい。4-8 kHz あたりなのでイヤホン越しでも聞こえました。

なお、負電圧側はシンク型電子負荷ではテストできません。

http://literature.cdn.keysight.com/litweb/pdf/5992-3625JAJP.pdf

正電源に対して電力を吸い込んで消費するのが正の負荷、負電源に対して電力を流し込んで供給するのが負の負荷とのこと。どうやらもう 1 つ電源が必要なようです。
次から次に新しいことをしているといつまでたっても日記が書き終わらないのでこの話はいったんここで切り上げます。

早く電源が作りたい。僕は電源が作りたいだけなんだ!来年こそは作れてほしい!


完成!

モジュールはこんな感じになりました。憧れの縦基板第一号。
両電源を試してみて、そこそこ動くところまでやってみました。楽しかったですし分かったことが増えましたが、分からないことも増えました。ヘヘッ

一応パーツリストも:

エクール基板
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-06053/

インダクタ 221、101 (、102)
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08326/
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08325/
 (https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-13970/)

チョッパ型レギュレータ *2
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01573/

導電性高分子アルミ電解コンデンサ *2
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-08299/

チップ積層セラミックコンデンサ 10uF25V2012(30個入り) *取り扱い終了
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07388/

電解コンデンサ (日本ケミコン LXJ) 1000uF25V105℃ (4個入り)
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-07767/

SBD *2
 ebayで買ったよくわからないやつ。SS110 とあるので 100 V 1 A らしいです。
今回の回路の持ちはダイオードにかかってるので、ちゃんとしたのを使った方がよいような気がしますが試作なので。Vf が 0.2 V 程度なのでよいものだと思いましたが、今考えるとインダクタからミリボルト単位を気にする電圧は出てこないような気はします。

すずメッキ線
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-02220/

エナメル線
 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-11531/



ここからは余談コーナー


チョッパ式レギュレータ

 まえ、KIC-053 が壊れてる!と思ってバラしました。
しばらくしてからこれを知りました。
https://akizukidenshi.com/catalog/faq/goodsfaq.aspx?goods=M-02043

破壊せずに分解しただけだったので、インダクタをつないでコンデンサをつけると動作しました。が、初期電圧が 5 V のところ 7.2 V になっていてどこか壊れてますね。もったいないなー

ここ最近で故障を確認した部品たち R.I.P.

SUNTAN の多回転ボリュームは秋月で初の初期不良品でした。BOURNS のはこの手で燃やして光ったのをはっきり覚えています。使おうと思って部品箱から取り出したら 2 つとも壊れていてしょんぼり。この手のボリュームは値段が高いですが、蓋を開けてみると美しい造形をしていてなるほどなと思います。高いけど。


画面保護シート

 液タブをペーパーライクにしました。

削れる!ギャハハッ削れる!

余った (はがした) 普通の保護シートがもったいないので測定器に貼りました。

オシロは貼る前より反射してますが気分は良いですね。みんなおそろい。

2020年12月25日金曜日

LED のこと

僕は LED が好きです。ゲーミング文化はありがたいですね。ひさしぶりに WS2812B を引っ張り出してきて遊びました。

全点灯すると直視するのがイヤと思うくらいには明るいです。

いまのところ机の上が暗いのでワークライトに使えそう。

でも温度がどんどん上がっていきます。壊したくなかったのでこの辺で中断しました。

消費電力は 1 個 0.3 W らしく、それを信じれば 100 個で 30 W / 6 A となります。317 電源ではまず無理です。こういうとき ATX 電源は 400 W でも十分役に立ちますね。
317 電源で試していた頃は過熱保護がかかってすぐ暗くなっていました。ということはこの光量でうわぁまぶしいなぁと思えたのは今回が初めてということになります。3 年越しの実力発揮。

でもこの LED は投光器ではないので、全点灯で白にするというのはとてももったいない使い方だなぁと思いました。こいつは "ゲーミング" の正体なのですから、やっぱり七色に光らせないと面白くない。

来た。これぞ。

仮に照明器具として使おうとした場合には、冷却機構と電源が必要です。
電源については手配に時間がかかるとかコストがかかるという種の悩みなのでよいのです。問題は熱です。温度上昇速度が 1 ℃/s くらいなら伝えてやればなんとか放熱できるでしょう。ですがこの製品にヒートシンクは適していません。シリコンシートや非導電性のコンパウンドを使えば工作できないこともないですが、そのレベルまでやるなら RGB パワー LED が脳裏をよぎります。パワー LED は最初から放熱が考えられていますし、スペックも選び放題です。ちなみに 12 V * 2.5 A も 30 W で AC アダプタの入手性が良いです (定格いっぱいで使うのは気持ちが悪いので 4 A 出力とか考えるとまた泥沼ですね)。

WS2812B が 100 個あると明るい、なので照明にしようという妄想はウーン…悪くはないですが損というか…なんか上手くまとまらないなぁと思いました。このモジュールはどう使おうか考えるのが難しいです。たまに引っ張り出してきて光らせてうれしくなりますが、いつもそこまでです。おもちゃと割り切ったほうが良いのかもしれませんね。後発の LED のほうが性能良いですし。というか線状に組みなおした方がまだ使い道がありそうな気がしてきました。


定電流回路

 RGB パワー LED が出てきたので、書きかけだった別の話題をひとつ。

先日、OPTOSUPPLY の OSTCXBCBC1E の赤を飛ばしてしまいました。

各 2 W でとりわけ珍しい部品ではないのですが、この形状をとても気に入っていました。予備はあと 2 つありますが、もう秋月で手に入らないのでほんとに壊したくなかったものです。

この LED は ESD 対策されていますが、青・緑素子は静電気に弱いので「あぁ噂のアレか、やっちまったな」と納得できますが、定電流回路を組んでドライブしていたのになぜ赤素子が…とすぐには理解できませんでした。

結論から言うと定電流回路だからこそ壊したのです。正しく実験していなかったのです。時間をかけて考えるとつじつまが合いました。

実験用に組んだ定電流回路はよくある「オペアンプ、Nch MOSFET、電流検出抵抗、リファレンス電圧」の 4 つを使ったものです。
定電流回路を開放したとき、負荷には電流が流れないのでオームの法則より∞ Ωです。また、同じ意味で∞ Ωに所望の電流を流すためにはオペアンプの出力を MAX にして∞ V を出力させようとします。

∞ V というのは実際に定電流回路に接続されている電源電圧のことです。

∞ Ωについては、「電流を検出できないほど限りなく大きな抵抗値を持っているのだと言わないと説明がつかない」という状況のことを指します。なぜそのような言い方になるのかというと、定電流回路は閉じているものだからです。このルールをやぶった回路は定電流回路ではありません。出力端子から一瞬だけ入力電圧・電流がそのまま出てくるただの厄介な回路です。

LED は電池や定電圧回路につないでも、(データシートのリマークを含めて) LED の絶対定格を下回っている限りは絶対に壊れません。しかし定電流回路にはある程度余裕をもって大き目の電力をかけているはずです。それはだいたい 5 V 以上で 1 A 以上でしょう。

長々と書きましたが、問題の本質は開放した定電流回路に LED を接続することにあります。接続です接続。タイミング・順番が諸悪の根源です。
LED を大事に思う人は凶暴な電源に直でつなぎませんよね。でも現実にはそういう事だったんですよ。はー…

「LED には定電流」「おまじないの studio.h」そういうレベルでした。実験は正しくやろう。

ここにはまさに「素人って定電流回路で LED 焼き切るよね~」って話があります。はー…

時間は戻らないし、壊れた半導体デバイスも復活しません。
今日もまた少し電気の理解が深まったので、たぶん同じ失敗はしません。たぶん。

ではまたいつか。

2019年12月18日水曜日

RTX 2070 Super 買った日記

ドスパラでお買い物

 RTX 2070 Super 



買っちった♡
人生初の単体グラボ買い

製品は ASUS DUAL-RTX2070S-8G-EVO
中古で 5.6 万のお支払いでした
新品との差額は約 8 千円

下に並べてある小さい子が今まで使われていた GTX 750Ti で、補助電源が不要なので画面を拡張したい場合には便利だよね~といった感じのものです
一般向け PC としては全体的にバランスが良かったのですが、ゲームをする場合はグラボのスペックがカツカツだということが分かり、ここをアレしたらアレになれそうって思ったので奮発して幸せになりましたというインスタでもできる投稿をわざわざブログでやる意味とは


Install

高級ヒートシンクの重さを測ってみたりしました


1041 グラムと最近[いつ?] のグラボは重量級なので、別売のステーで支えることもあるらしいです
もっと重くて高級な機種にはそもそもステーが付属していることも ホエー

750Ti が挿さっていたときはこんな感じでした



こちらが 2070S とともに歩むことを決めた僕らの姿



PC は Magnate IM、ミドルタワーです
一応収まりましたね
光るパーツ初めてなので新鮮です
LED はやっぱいいねぇ


 電源 

PCIe スロットの最大供給電力は 75 W 以下なので、750Ti なら Magnate IM 付属の 350 W 電源で容量に問題はありません

しかし 2070S は電源コネクタが 6 + 8 ピンで 300 W コースです
推奨電源が 650 W とのことでこれを買いました
玄人志向の電源 750W 80+Silver
リレーが入っててオンオフ時にカチカチ鳴るとこ好き


 2K モニタ 

お絵かきするときは Cintiq 13HD、ネットとかはサブモニタ LCD-DTV222XBR を使っていました
750Ti とはそれぞれ HDMI、DVI-D で接続していましたが、2070S の画面出力は HDMI が 1 つ、DisplayPort が 3 つです
Amazon で DP→HDMI 変換アダプタを探す手もありますが、サブモニタとお別れしたかったので気分よく新調しました
https://www.viewsonic.com/jp/products/lcd/VG2719-2K-7.php

このスタンドはチルト、スイベル、画面回転 に高さ調節と機能を一通りそろえているのが気に入りました
可動部のウェイトがわりと軽いのも好みです
IPS 系パネルなので縦画面にしても色味の変化が少なく、とりあえず使えるモニタだったので助かりました




以上 3 点お買い上げ
短いな 日記なんだから思い出話とかあとでしようかな